恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~

左京家の宝物~紫苑side~

「まさか・・・ウチに泥棒が来るなんて…」



「唯のアホだから…気にしないで…母さん」



母さんの顔色は困惑して、血色も悪かった。



「少し…寝室で休んだら?俺が絶対に母さんの指輪は守るから…安心して」



「紫苑・・・」



母さんは持っていたレースのハンカチで目頭を押さえる。



「何で泣くの?母さん」



「だって・・・紫苑の立派な姿を見たから…」



「だからって…泣くコトないじゃん」



「紫苑をこんなに立派にしてくれたのは心愛さんのおかげよ」



「あ…私は別に…」



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