恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
ヤツは私の隣に立って、書類を片手に仕事の説明を始めた。



ウチの署の刑事たちとは違い、甘い匂いのする左京さん。



「わかった?」



「はい…」



「…心愛の父親はSPだったと聞いた…だから、刑事になったの?」



「え、あ…」
急に、お父さんのコトを聞かれ,私は戸惑う。



「・・・」



「変なコト聞いた?」



「別に…」
悪気があって、聞いたワケじゃあないのに、申し訳なさそうに左京さんは見つめる。


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