摩天楼Devil
情けないことに、私はあっさり負ける。
「いいさ。腹に入れば、何だって」
そのセリフにはカチンとくるものがあり、
見てろ。絶対、うまいって言わせてやる!
アパートに着くと、中に入る前に、紙袋を返され、自分で叔父さんに渡すよう言われた。
確かにママからのおみやげ(?)だし、私が渡すべきか。
お店は準備中で、仕込みをする叔父さんに、カウンターで手渡した。
「ハムのセット貰ったから、お裾分けだって」
「そうかぁ?でも、店の料理に使うことはないなぁ。どれか、持っていくか」
と、彼は藤堂さんに尋ねる。
私は焼き豚を見て、思いついた。
唯一、自信のある料理。
チャーハンだ。
「いいさ。腹に入れば、何だって」
そのセリフにはカチンとくるものがあり、
見てろ。絶対、うまいって言わせてやる!
アパートに着くと、中に入る前に、紙袋を返され、自分で叔父さんに渡すよう言われた。
確かにママからのおみやげ(?)だし、私が渡すべきか。
お店は準備中で、仕込みをする叔父さんに、カウンターで手渡した。
「ハムのセット貰ったから、お裾分けだって」
「そうかぁ?でも、店の料理に使うことはないなぁ。どれか、持っていくか」
と、彼は藤堂さんに尋ねる。
私は焼き豚を見て、思いついた。
唯一、自信のある料理。
チャーハンだ。