♪ニャンニャンニャーン♪

「…わかった。でも、なんで?」

「え…えっと…そのー」


目を泳がせ理由を考えてる様子の壱子
その姿はまるで…浮気を隠してるみたいに見えた


「理由…言えない?」

「え、あ!違うよっ?!浮気とかじゃないよ?!私、双葉くんのこと大好きだもん!!」


俺の問い掛けに慌てて答える壱子
その様子は嘘を言ってる感じではない

じゃ、なんでだ?


「うぅ…あのね…今日って2月22日でしょ?」

「うん、そうだね」


いたって普通の平日


「あのね、バイト先でね…今日、イベントがあってね…その姿があまりにも恥ずかしいからね…だから、見られたくないなぁー…って思ったの」


頬を染めて言う壱子
いったいどんな格好をさせられるんだ?

正直すごく気になるけど…


「だから、絶対来ないで!」


って必死の形相で言われたら…


「ん。わかった」


としか、言えなかった

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