キミがスキだ
.


紗羅が篤良の言葉を

必死に否定してる声が聞こえた


ほら。やっぱり。


もし肯定してくれたらなんて

思ってただけに少し心が痛い


紗羅と篤良は一緒に帰る約束をして

昇降口をでていった


「…また付き合うのかな」


付き合ってた頃の紗羅と篤良は

はっきり言ってお似合いだった。


紗羅は俺なんかと話すより

よっぽど楽しそうだったし





こんなことを考えてたらキリがない


俺もさっさと帰るか。


篤良より俺のほうが、

紗羅の家近いのになあ

通学路だし


なんて考えながら小走りで

駐輪場に向かった。



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