もっと早く逢えていれば良かった
「あの、おはよう」


前の席の女の子に早速話しかけられた。
髪の毛を二つに縛っていておっとりした女の子だった。
いかにもお嬢様って感じの。


「あ、え、えっと……おはよう」


人見知りのせいでまた、あたふたしてしまった。


「そんなに慌てなくていいよ。転校生?」


こんなのいつもだ。
始めに話した時はみんな優しい。
だけど、時間が経つに連れてそれは壊れていく。



「いや、転校生じゃなくて…留年したからで……」


「そうなんだぁ。何でか聞きたいけど聞かないよ?けど、タメでいいかな?」


「あ、うん。全然良いよ」



なんか今までの人と何か違う。
まるで昴のような感じ。



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