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    *

君は倒れて、苦しそうに蹲る。

「ありがとう・・・。」

「空翔?」

もう、君は返事をしない。

  ずっと。

「空翔!」

  何をしても、

君の名前をいくら叫ぼうと・・・。


君との別れ。

 きっと、世界で一番悲しい
    クリスマス。



「さようなら・・・空翔。」


悴んだ手に君の手の冷たさが伝わる。


 涙は涸れることなく、流れてきた。

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