Purewhite Devil

何この状況。


確かに優樹菜には今日も食堂でいいよって言ったけど、この人たちも一緒でいいとは言ってないんだけど。



『乃愛ちゃん食欲ないの?』

「はぁ、まぁ――」



私の隣には土屋先輩、そして目の前には食堂に居るにも関わらずイチャイチャしてる優樹菜、徹先輩カップル。



『もしかして俺たち邪魔だったかな?』

「いえ、そんな事ないです」



はい、邪魔です。


て言うかちょっとでもそう思うなら来ないでよね。



『あそこにいんの伊集院じゃん。相変わらず女に囲まれてすげぇな』

「伊集院先輩の彼女になる人は大変だねぇー。てか彼女いるの?」

『さぁ?知らね。ちゃっかりいそうだけどな』



徹先輩の言葉に私は無言でウンウン頷いた。


伊集院先輩の彼女は気苦労が絶えないだろうな。


あんなにモテる人が彼氏だったら気が気じゃないよね。


しかも愛想もいいときた。


いちご牛乳のパックにストローをさして何気なくもう一度伊集院先輩の方を見ると、思いっきり視線がぶつかってしまった。







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