龍と虎
「龍、勘違いすんな。元だよ!!元!!」

「マジで!?」

「マジで…。」



複雑な顔をする龍を見て、木村光が口を開いた。



「龍って言うのか!!友達になれよ!!」

「はっ!?」

「俺は木村光。光でいいから!!よろしくな、龍♪」



龍は、呼び捨てにされて少し頭に来てるらしい。



「なれなれしいな。呼ぶなら龍太って呼べよ。」

「別にいいじゃん♪お前らおもしろそうだし!!」



コイツといると、マジ疲れる。



「あっ!!虎、今日杏奈が早退したんだ。」

「何で!?」

「腹痛いらしい。女は大変だな。すげぇ辛そうだったから、今日のメシは虎が作れよ♪」

「龍が作れよ。」

「カレーでいいなら…。」



昨日食ったじゃねぇか!!



「俺バイトだから真里奈に頼むわ。」

「ちょっと待て!!今の会話…。何?」



いきなり話に入ってくる木村光。



< 147 / 210 >

この作品をシェア

pagetop