モノクロ*メランコリック



「……美愛子だって、そうじゃん」



コーヒーを飲もうとしていた手が、止まる。

見ると、彼はまっすぐな目でこちらを見ていた。

「…………」

「いきなり、俺の彼女がどーとか言い出してさぁ。美愛子も変だよ。調子狂うのは、俺も同じだよ」

…狂ってるの?

調子、狂ってるの?シロ。

私には、そう見えないのだけれど?


コーヒー缶をベンチに置いて、シロを見つめる。

私はまた彼がわからなくなってきて、眉を寄せた。

「し、シロは、いつもと変わらないじゃない。余裕ぶって、むかつくのよ」

「はぁ?美愛子こそ、何がしたいのかわかんないんだよ。昨日だって、いきなりあんなこと言ってさ。不便とかなんとか言ってたけど、あれ嘘でしょ?」

むっ………

むかつくーー!!

嘘だけど、嘘だけどぉ!

わかってても、スルーしなさいよ!そしていい加減学校で話しかけちゃいけない理由を話しなさいよ!!



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