モノクロ*メランコリック


その後に結局柳田さんとはなんにもなくて、大好きなホットケーキも私限定のものだったって、わかったけど。

それらと最近のあれこれも含めて、なんかもうあれじゃない?と思えてくる。



シロ、実は私のこと好きでしょ?



「……………」

うわあ。

信じられないほどに確信が持てない。

もはや笑っちゃうわ。


自信家の私あるまじき自信のなさよ。私のアイデンティティ戻ってきて。


…だって、そう思うしかないじゃないの。


竜崎くんに私達のことがバレたときだって、私のこと彼女に仕立て上げたり、…ほ、ほほほっぺにキスとか、してきたり!?

なんなのよお、思い出すだけでもニヤニヤしちゃうじゃないのよおー!


グフフフと机をバンバン叩きたくなるのを、意地で抑えた。私って忙しい子。


ちなみに私達が付き合ってるっていう嘘は、このあいだやめた。

さすがに続けるのは難しいと思って、私から竜崎くんに説明しちゃったわ。

そんな嘘つかなくったって、竜崎くんが信用できる人間であることは、もうわかったし。



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