モノクロ＊メランコリック

…そうとしか、考えられない。

じゃあ、どうして？


シロはどうして、私と付き合おうと思えないの？



……わからない。

シロが、全然わからない。


期待させとくだけさせといて、宙ぶらりんのまんまなんて。

あんまりじゃない？シロ。


私、どうしていいのかわからないわよ。



…けれど、シロも前に『調子狂う』って言っていたわよね。


『嫌だって、言ったら？』って言ったときも。

顔が真っ赤になった私を見て、彼はハッとしていた。

…まるで、我に返ったみたいに。


そしてすぐに、辛そうに眉を寄せて。

『ごめん。冗談』って言った。


……どうして、冗談？

私は確かにこのとき、そう思ったもの。

あれは冗談なんかじゃなくて、本気で嫌だったんだってわかるから。

だから、別に『ごめん』もいらない。

妬いてくれたのなら、私は嬉しいのに。