モノクロ*メランコリック



「美愛子、好きだよ」


そう言って、私のふわふわの黒髪にキスを落とす彼。

好きだなぁ、とぼんやり思った。



…シロ。

終わりなんて、来ないわ。


きっとこの先、私もシロも、何度も何度も不安になるけど。


それでも大丈夫って、思えるの。

私達だからこその、信頼じゃない?


私は、シロしか考えられないから。

シロも、そうだったらいいな。


…まっしろな純情も、まっくろな独占欲も。


混じって絡んで、モノクロになる。








それからシロと別れて、それぞれに文化祭を回った。

りさに根掘り葉堀り訊かれて、私は文化祭どころではなかったけれど。



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