モノクロ*メランコリック
「む…無理よぉ。もう少し時期を待つべきだと思うわ」
「いつまで待つつもりよ。あんたが真白に惚れて、もう十年以上経つのよ?その間に、あんたの言う『時期』は来たわけ?」
う。
だって…そういう雰囲気になったことないし。
そういう雰囲気を作ろうとしたこともないけど。
てゆーか、私の勇気がないだけだけれどね!?
でも、告白……
今更この私が…誰よりもシロに意地を張ってる私が、シロに告白!?
あり得ないわ!我ながら情けないほどにあり得ない!!
うーっと唸る私の額に、りさはビシッと人指し指を当ててきた。
「とにかく!やるとすれば、告ることくらいしかないのよ。本当に真白とこれ以上の関係になりたいなら、ちょっと考えてみなさい!」
夕日の橙が、私とりさの後ろに影をつくる。
尻込みする私を、無慈悲にもりさは追い詰めてくる。
私の長い黒髪が、風でふわふわとなびいた。
*
家に帰りつくと、誰もいないリビングでひとり、ソファに腰掛けた。
床にドサリと鞄を置いて、目を閉じる。