恋のプレリュード～私は先生のお嫁さん【番外編】～

「それより、テスト前なんじゃない？遊び来ちゃっていいのかぁ？」


そう…。今はテスト前。だから私、今日は考えてきました！

「実は、それでお勉強教えてもらいたくて来ちゃった♪」


そう。名付けて……

お勉強教えて大作戦！


「そっか。
よし、じゃあ何からやる？」


優しい口調でふわりと微笑みながら聞いてくる南兄ちゃん。

まぁ…南兄ちゃんの教え方ってめっちゃ分かりやすいから全体的に聞きたいんだけど…。


「英語…。」


英語が特に今は苦手。
てか、日本語話せれば海外行かなきゃ全然生きていけると思う。


「よし、じゃあ始めるか。」


「お、お願いします！」



お勉強を始めて１時間ほど経って…。

ﾄﾝﾄﾝ…ｶﾞﾁｬ

「あら、二人とも勉強頑張ってて偉いわね。
千里ちゃん、南、ご飯出来たわよ。
下へいらっしゃい。」

南兄ちゃんのママが来た。
いつ見ても本当、綺麗だなぁ。
しかも、ご飯はプロ並みに美味しい♪


「はいよ、今行く。」

「やったぁ！私、南兄ちゃんママのご飯大好き♪」


「本当？嬉しい。
いっぱい食べてね。」

「うん♪」


南兄ちゃんママは、私が頷くとふわりと優しく微笑み下へ行った。

「いっぱい勉強したから飯も美味いんじゃないか？」

「うん♪」

「そういや、千里。
千里のお母さんにちゃんと家にいるって言ってきてるよな？」

「うん、大丈夫♪」


「なら、よろしい。」

そう言うと南兄ちゃんは優しく微笑むと私の頭をポンポンと撫でてくれた。