甘くて切なくて、愛おしくて



食後、すぐにキッチンに向かった俺に加賀見は心配そうな顔で質問してきた。



「なにが?」



とぼけたように答えて、水道を出し、スポンジを手に取る。
収縮させるとしゅっという音とともに、残っていた泡が手からあふれ出す。



「なんかずっと無言だったし・・」


「別になんでもねぇよ、ただ」


「ただ?」


「騒がしいな、と思っただけだ」


「それは・・すみませんでした」


「なんか今日は素直だな」


「だって・・オムライス、おいしかったし」


「お前は..子供かよ」


「こ、子供ではないです!」


「わかってるよ」


「あの、何かあったら・・いつでも言ってくださいね?」


「何かって?」


「えっとだから・・もし困ったこととかあったら・・その・・」


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