甘くて切なくて、愛おしくて


ドキドキしながら沢城さんの言葉を待っていたのに。


いきなりの質問に首を傾げる。


「お前さっき独り言ぶつぶつ言いながら電車の窓に頭何度もぶつけてたぞ」


「な、何それ、あたしがそんな事するわけないじゃないですか!」


「いや、してたし、っつーかそんなつい今の事なのにもう記憶ないのか?」


「ちょっと、なに!?人の事バカにして!!」



あたしの叫び声に周りの人達の視線が急に集まって、咳払いをして前を向く。




な、なによこの人!!


人がせっかくせっかく距離を置こうとしてるのに。



これじゃああたしがバカみたいじゃないっ!




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