甘くて切なくて、愛おしくて
「楽しかったね~」
「それはお前だけだろ?最後まであれだけ叫んで..ちょっとは僕の事も考えろよな」
ぶつぶつ言いながらあたしの横を歩く、ユウキ君。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、あたし達三人は家路を歩いている。
歩いたことのないこの道は、やっぱり新鮮で。
一緒に歩けるだけで胸が高鳴る。
沢城さんと、ユウキ君と、あたしと。
ずっとこうして歩いていけたらいいな、なんて。そう思うのはやっぱり無謀な事なんだろうか。そこまで考えて、美香子の言葉が思い出される。
分かってるよ、ちゃんと。
「なぁ、一つ疑問なんだけどよ..ユウキ、何で今日加賀見を誘ったんだ?」