甘くて切なくて、愛おしくて



人生楽しい事ばかりではない、それと同様に辛い事も同じくらいやってくるのだ。


「申し訳ございませんでしたっ!」



いつものように仕事をこなしていたあたしに入った1本の電話。仕事の内容が異なるので担当者に変わろうとしたが生憎不在で。仕方なく要件を聞くと、聞き捨てならない事態が発覚していた事が分かった。本来ならばあたしが行くべきではないのだが、すぐに謝罪に行くべきと課長の指示を受け、当初発注の担当をしていた後輩の相模さんと一緒に先方先の事務所へと向かった。



「本当に申し訳ありませんでした」


「そんな、頭をあげてください、加賀見さん」



優しい声につい甘えそうになる..駄目よ蝶花!


「いえ、全てこちらの責任です。本当に申し訳ございませんでした!!」


更に頭を下げるともういいんですよ~という声が聞こえた。
ゆっくりと頭を上げると


「まだ発注前の段階ですし、確認の為に電話したんです。そんなに気になさらないでください」



< 208 / 268 >

この作品をシェア

pagetop