甘くて切なくて、愛おしくて
どこまで失礼なんだ、この友人は!
じろりと横を睨むと、当の本人は全く悪びれた様子もなくサラダを口にしている。
「そういえば、大事な事を聞くのを忘れてたわ」
またあたしを怒らせたいんだろうか、そう思いながら返事をすると、
「昨日、何があったのよ」
遂にというか、とうとうというか。
返答に困るあたしに
「答えなさいよ、昨日あんたの分まで仕事頑張ったんだからね」
最後のその言葉で逃げ道を失くしたあたしは仕方なく昨日の事を全て美香子に話した。
「なるほどね」