甘くて切なくて、愛おしくて



「うん。それで頭の中それでいっぱいになってしまって。すぐにあたしが謝らなきゃいけないのに、結局一番に謝ってくれてさ」


「なかなかの男前の子じゃない、しかもまだ小学生なんでしょ?」


「うん」


「許してくれたの?」


「分からない、でも仲直りは出来たと思う..」


「あんたがそう思うなら大丈夫でしょ」


「うん、自己満足、かもしれないけれど少しだけ気持ちが軽くなった気がする」


「大丈夫よ、あんたのそのまっすぐな所は誰からも好かれてるんだから」


「そう、かな」


< 76 / 268 >

この作品をシェア

pagetop