涙の理由を、君は知らない

随分遠くなったバス乗り場で、彼がまだ、私が乗ったバスを見送ってくれていた。



なんでまだ、居てくれるの。



涙が、溢れる。


ぼろぼろ、ぼろぼろ。

とまらない、とまらない。




ずるいよ、


ほんとうに、君はずるい。



そんな優しさ、ずるい。





揺れるバス。


涙は、とまらない。




*涙の理由を、君は知らない。*


(優しすぎる君は、きっと、何よりも残酷だ)
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