新撰組蝶乱
「わしはな、」
「ごちゃごちゃうるせェや。」
蝶の言葉をさえぎり、沖田が刀にかける力を強める。
「そちらさんこそ、初対面の人間に爆弾投げつけるたァ、どういう教育されてきたんですかィ。」
言葉、表情、全て戦闘態勢の沖田が噛みつくように挑発する。
「じゃからそれは…事故じゃ事故!」
そう言って蝶が、とんっと沖田の刃から数メートル程後ろに跳んだ。
「本当はじゃな、」
ビュッ と、
懐をがさごそとやりだした蝶に、再び沖田がすごい速さで斬りかかった。