新撰組蝶乱
…
午後10時20分。
「局長おおおおおおお!!!」
凄い勢いで廊下を走ってくる監察方、山崎の声で新撰組局長、近藤勇は目が覚めた。
「んーーーなんだ山崎かよおお~なんだよおお」
布団の中でもぞもぞと動いた近藤に、山崎が
「局長っ!局長起きてください!!正門前に怪しい人影が」
「なんだよそんなのお前達でなんとかしろよおおお~私はねる!」
山崎の言葉をさえぎり、また眠りの体制にはいろうとする近藤。