新撰組蝶乱




『…』




様々な意味での、あまりの出来事。




引き攣った顔の土方と、呆気にとられる沖田とは裏腹に、近藤は蝶に対して拍手を贈っていた。




『いや、素晴らしい!実は私も前から思ってたんだよ。煙とか目に入ると痛いし、臭いし。』




手から火がでた、とか見てたはずなのだが、気にした体なく、うんうんと頷く近藤。




更に、




『よし、今ので決定だ!不知火くん、君、これからは主にトシについてくれ。見た通り喧嘩っ早いとこもあるが、まあよろしく頼む!』




そう言って、豪快に笑いながら退室する近藤。




それに対し、




『御意。』




不知火が跪く。




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