お前限定★LOVE
★LOVE.3★
男を甘く見るんじゃねぇ
◆◇
「当麻のどこがいいわけ?」
さんざん心に閉まっていた疑問が、ついに言葉にして出てしまった。
放課後の図書室。俺と渚しかいない図書室。
長机を挟んで、俺の向かい側に座る渚は読みかけの分厚い本のページを読む手を止め、恥ずかしそうに視線をそらす。
胸の上まで伸びた黒髪が柔らかそうで、肩から零れ落ち、窓から差し込む夕焼けに照らされ、胸がきゅっとする。