お前限定★LOVE
つまり…こーゆー事でいいんだよな。
「お前だって夜這いに来てんだろ」
「あ。コレ?違うから。ただの事故」
「勘違いすんな」と一言呟いて渚の上から身体を起こす。
いつも通りの当麻。意地悪口調で面倒くさがりの当麻。
先刻から当麻をいつもより増して意識してる渚とは違う。
当麻はいつだってそうだ。冷静で乱れた事はない。
俺が「渚に告う」と言った時も、アイツの瞳は一瞬も揺らぐ事なく、俺だけを見ていた。
そんな男に負けてる俺は…情けなくて、恥ずかしくて、悔しい。