夫婦の買い物。

ビールの選定。

滅多にお酒を飲まない私は、お酒に『疎い』前はよく飲んだのに、歳をとるにつれて飲まなくなった。いい傾向じゃないですか。ですが、そう…『疎い』んです。
つまるところ、日頃一生懸命働いてくれている旦那様や母様(父は飲酒しないもんで。)に、ビールをご馳走したいなぁと思うんです。


で、いざ売り場へ。
ビール(本物)、発泡酒、その他の雑酒、リキュール…何この種類の多さ!そして思う。ささやき声がどこからか聞こえてくる。『ビール、ビール…』うわぁ~どれを買えば喜ぶの~!パニックパニック!

そして冷静に分析する。母は糖質とかプリン体を意識しつつ、美味しさを追求しているから…上から二番目位の発泡酒に決定。問題は夫。一番好きなのは本物のビール。その他は味が良ければなんでもよし。しかし安すぎたり、よく知られていないメーカーは嫌がる。ってわけで私は悩むのだ。


いや…そりゃあ大事な旦那様ですから、本物を買ってあげたいのはやまやまなんです。でもお財布の中身が気持ちと伴わない。で、結局散々悩んだあげく、そういえば前に買った時『おいしいじゃん』、って言ってたのにすることに。

ビール棚から一本取ってチラリ。『その他の雑酒』あれ?コレって発泡酒じゃなかったんだ。いわゆる第三のビールじゃないか。まっいっか…安いし!

ってわけで私のビール選びは終わった。案の定私の読み通り、母も夫も喜んでくれた。飲み終わった後、夫が一言。

『柿ピーあれば最高だよね。』

まったく、贅沢なもんです。

< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop