Quiet man
"人間臭く、なくっちゃな"
ダメだな、いつまでも黒岩の
言葉が頭に残っちまってた。
いつも通り明かりのない
マンションに戻った俺が
まず最初にする事と言えば。
どんなに疲れていても
お前が残していった赤い花に
必ず水をやっている。
中から小さな蕾が二つ出てた。
またこれが咲けば、
彼女は喜んだろうに。
俺は鉢植え片手に眺めながら
また煙草に火を着けた、
何気に隣のベランダを見て。
・・・ハルミ?
「こんばんわ。」
「・・こんばんわ」
ベランダ越しに挨拶した。
彼女はあの日以来、俺を露骨に
シカトしていた。なぜ急に
話し掛ける気になったのか・・。
「マメに世話してんじゃん」
「ああ、まあね」
彼女が鉢植えを顎で指した。
「もう云う必要もないかと
思ってたけど・・聞く気ある?」
「・・・ある。」
ナギの事だと・・直感した。
「って、ハルミさん、その顔?」
彼女の方の部屋の明かりのお陰
で彼女の顔がハッキリと解った。
頬に四角い絆創膏が張ってある。
「あの写真もそうだけど・・、
黒幕はあの牧って女だった。」
「・・何?」
「アタシ、偶然あの女とホスト
が会ってるトコ見たんだ・・。」
質問には答えなかった、彼女の
語る事をただ黙って聞いていた。
「あの女、昔さ、
一都にオトコ盗られてるんだ。」
「え・・・!? 」
ダメだな、いつまでも黒岩の
言葉が頭に残っちまってた。
いつも通り明かりのない
マンションに戻った俺が
まず最初にする事と言えば。
どんなに疲れていても
お前が残していった赤い花に
必ず水をやっている。
中から小さな蕾が二つ出てた。
またこれが咲けば、
彼女は喜んだろうに。
俺は鉢植え片手に眺めながら
また煙草に火を着けた、
何気に隣のベランダを見て。
・・・ハルミ?
「こんばんわ。」
「・・こんばんわ」
ベランダ越しに挨拶した。
彼女はあの日以来、俺を露骨に
シカトしていた。なぜ急に
話し掛ける気になったのか・・。
「マメに世話してんじゃん」
「ああ、まあね」
彼女が鉢植えを顎で指した。
「もう云う必要もないかと
思ってたけど・・聞く気ある?」
「・・・ある。」
ナギの事だと・・直感した。
「って、ハルミさん、その顔?」
彼女の方の部屋の明かりのお陰
で彼女の顔がハッキリと解った。
頬に四角い絆創膏が張ってある。
「あの写真もそうだけど・・、
黒幕はあの牧って女だった。」
「・・何?」
「アタシ、偶然あの女とホスト
が会ってるトコ見たんだ・・。」
質問には答えなかった、彼女の
語る事をただ黙って聞いていた。
「あの女、昔さ、
一都にオトコ盗られてるんだ。」
「え・・・!? 」