Quiet man
「じゃ、

ウドン食べるだけやで・・?」



呆れた溜息を吐くも、

それに対しての返事は無くて・・

また彼はちょっとだけ笑ってる。


理由はどうあれ、

携帯を届けてくれたんやし・・

ムゲに断るのも

どっか気がひけるんやし。



(耳、塞いだら

良かったんちゃうん・・。)



粘り勝ちさせて

後悔してももう遅い。

止めてあった車に乗せられていた。




「ベンツの

ジープなんて初めて乗った」


「そう?」


「なー・・。

今時、大阪のコが珍しいん?」


「ううん」


「ウドンで釣れるんやもん、

チョロイと思ってるんちゃうの。」


「ふふっ・・!」




あ。

やっと声に出して、顔崩して笑った。 

ほんまに無口な人・・。


ところでちょっと・・、長くない?


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