Quiet man
「ううん、特別好き。」
「・・・とくべつ?」
「そう、神足さんは特別やから。」
今度はホッペにキスをされ、
思わず手を放していた。
「じゃ、今度こそおやすみ。」
彼女はスルリと抜け出すと
自室へ戻って
行ってしまうのだった・・。
酔いなんか、
とっくに醒めている。
軽くあしらわれた感はあった。
______ だが、特別?
ナギの中で俺は
どうスペシャルなんだ?
その言葉は当分、
神足を悩ます事となる。
(こんな事、今まであったか?)
たった
二文字が伝えられないなんて。
毎日見る
和祇の笑顔が苦痛にも思える。
そのクセ、彼女が居ない部屋に
帰るのは嫌なのだ。
( タマには迎えに行ってやるか)
その日、仕事を終えて
携帯を見ていた。
そろそろ
彼女の方も仕事が終わる時間だ。
店の近くで
車を止めるとそこから歩いた。
"ファタ・モルガナ"から
最後の客がナギに見送られて
いる所に出くわす。
「ねぇ~、
オヤスミのキスぐらいしてよ。」
「・・・とくべつ?」
「そう、神足さんは特別やから。」
今度はホッペにキスをされ、
思わず手を放していた。
「じゃ、今度こそおやすみ。」
彼女はスルリと抜け出すと
自室へ戻って
行ってしまうのだった・・。
酔いなんか、
とっくに醒めている。
軽くあしらわれた感はあった。
______ だが、特別?
ナギの中で俺は
どうスペシャルなんだ?
その言葉は当分、
神足を悩ます事となる。
(こんな事、今まであったか?)
たった
二文字が伝えられないなんて。
毎日見る
和祇の笑顔が苦痛にも思える。
そのクセ、彼女が居ない部屋に
帰るのは嫌なのだ。
( タマには迎えに行ってやるか)
その日、仕事を終えて
携帯を見ていた。
そろそろ
彼女の方も仕事が終わる時間だ。
店の近くで
車を止めるとそこから歩いた。
"ファタ・モルガナ"から
最後の客がナギに見送られて
いる所に出くわす。
「ねぇ~、
オヤスミのキスぐらいしてよ。」