“俺の女”




お賽銭の列は
徐々に進んでいき
ヒロさんたちが
拝んでるのが分かった





ヒロさん‥





話したいな―‥






何を願ってるの…?









そのままどこかへ
行ってしまった






やっぱりあたしに
気付いてなかったんだ〜








ま、いつでも会えるし
落ち込むことないよね







帰ったら連絡しよっと♪








あたしたちも
お賽銭を済ませ
御守り売り場で
色々見ていた






「あかりは学業ね‥
お父さんは交通安全‥」




黙々とあたしと
お父さんの御守りを選ぶお母さん







あたしは
横でキャラクターの
可愛い御守りを見ていた







恋愛御守り―‥






ピンクとブルーの
カップル用の御守りがある






ヒロさんとお揃いで
買おうかな〜





でも今買っちゃまずいよね‥







「あかりちゃ〜ん♪♪」





え‥?!




後ろで名前を呼ばれ
振り向いた






「美紀さん!!!」




「やっほ♪
あけおめ〜☆」




振り向くと
テンションの高い
美紀さんがいた





「明けまして
おめでとうございます!!
どうしたんですかぁ??」



「初詣だよ〜♪」



「あ、そっか‥///」




「ねぇねぇ
一緒に遊ぼっ??」



「え‥? でも〜‥」







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