“俺の女”
「あの〜二人で帰りたいんだけど‥」
「無理。」
「無理って‥」
「あのね!!あたしたちは
"ただ"の友達だよ?
とーもーだーち!!
なんで、あたしがいたら
ダメなわけ?」
「別にそんなこと
言ってないけど」
「あかりに特別な感情なんて
もったら友情は無効だかんね。
分かった?」
「………はぁ」
放課後になり
駅までの道を三人で帰る
あたしは常に無言で
礼と川島くんの会話だけが続く
川島くん…
礼に押されてばっかり
並びだって
礼が真ん中だし
まぁ助かるけどね
「3年って何やるの?」
駅に着きベンチに座って
川島くんがあたしに聞く
そして礼が答える
「教えない。一年は?」
「………舞台は歌で
展示はプラネタリウム。
ってか、あかり
さっきから一言も喋らないね」
「え…?あぁうん」
「喋った!! さっきから
礼だけだもんなぁ
返事してくるの」
座り順も礼が真ん中
あたしのために
礼は頑張ってくれてるんだよ
川島くんからしたら
ウザイ先輩って
思うかもしれないけどね
あ―‥
そういえば
さっき川島くん‥