愛してるを君に。


諦めるしかない。





ためらいもなく出てきた諦めるの文字。






諦めるなんてあたしにはできるかわかんない。


だってこんなにまだ好きなんだもん。





でも…
やるしかないの。




乙葉が悲しまないために。






「ばいばい、あたしの恋心。」



消えていく花火を見ながらあたしは誰にも聞こえない声でそう呟いた。






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