夢中度100%の恋心(短)
「……ん…」
眉間にシワを寄せるとも。
どっきーん!
慌てて、手を離した。
(起きた!?)
ともを見つめるけど、どうやら起きてはいないようだった。
そして、安堵の息を吐き出す。
「……っ」
白い頬っぺたに、目が行ってしまった。
ゴクリと、喉をならす。
(……いや。ダメだ!それはダメだ)
考えてしまった悪魔の誘惑に首を振る。
頭に手を当てると、クシャリと自分の髪を掴む。
(……我慢だ。我慢)
ほら。俺、我慢だけは得意だし!