エデン[詩]
ふつう。
ねぇ…
ここまで来たよ


ずっと…
ここだけを見てた


だから…
もう何も無くなった


真っ黒にも真っ白にも感じる場所
今見てるのは前なのか後ろなのか


歩いてきたはずの道も
今はもうない


どうすればいい?
なにすればいい?


膝をついたまま動けない


夢とか希望とか
そんなの叶えられない方がいい


その先に一体何があるのか?
叶えた後に何が残るのか?


何も無くなる人もいる
何も見えなくなる人もいる


夢を叶えるまでが生きてた
希望を持ってた時が輝いてた


ここまでに掛かった時間で
次の夢なんて見れない


ここまで使った体力で
疲れて希望なんて持てない


そもそも
本当にそんなものあったのか-


…だったらやめようかな


何も無いなら何も見ない
何も出来ないなら何もしない


それでも私は私だから
それでも私は生きているから


食べる寝る息をする
これだけで十分


実は一番の幸せ
実は一番のやるべきこと


嫌ならやらない
無いなら探さない


疲れたら休む
見えないなら動かない


静かに目を閉じて
ゆっくり息を吸い
深く吐き出す
そして
静かに目を開ける


真っ白でも真っ黒でも
どっちでもいい


黒いなら白く
白いなら黒く
何かを描けばいい


ただ思いつくままに
好きなように
描きたい時にだけ
描きたいものを…


ただそれだけ
それが一番いい


ふつうでいたい
それが一番いい
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