天の邪鬼な彼女に、甘いキスを。~ White Day ~ (完)
 

オレは早足で教室に向かう。


今さら、何をどう伝えればいいかなんて、わからない。


結局、オレ自身が素直じゃねぇんだ。


でも、今はただ亜美のことを無性に抱き締めたかった。


教室のドアを開けた瞬間。


「きゃっ」


―――目の前にいたのは亜美だった。

 
< 12 / 18 >

この作品をシェア

pagetop