私の空・僕の先生
「美樹、大丈夫か?」

「うん。ゴメンね…いろいろ心配かけて。…私、母親失格ね」

「そんなことないよ。子供の急変に、驚いただけだろ?美樹は一人で、全部やってるんだか
ら、凄いと思うよ」

「そんな…良がいてくれなかったら、どうなってたか…」

私は、また泣き出しそうになっていた。良が私を抱きしめた。

「美樹…オレと一緒に暮らさないか?」

「エッ…」

「美樹が一人で大変な思いしてるの…もう、見てられないよ」

私は返事が見つからず、困った。

「オレ…高校の時、美樹のこと好きだった。でも、告白できないまま離れて…またこうやって、出会えたのは、運命かなって。」

「ありがとう…でも…」

私は美空に目をやった…私はまだ、空が好き…

「まだ、美空の父親が…空ってヤツのことが好き?」

「え…どうして…」

「ゴメン。見るつもりはなかったんだけど、美空がベッドの上で暴れた時、枕の下から写真が出てきて。二人で仲良く写ってたから、そうかなって…」

「ゴメン…私、まだ、空が好き・・・まだ、愛してる」

「それでもいい。オレが、美樹の分まで、愛すから」

私を抱く手に力が入る。

「ごめん、なんて言ったらいいか…」

「すぐに、どうこうって話じゃないから。ゆっくり考えてくれたらいいよ」
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