私の空・僕の先生
再会
 次の日、私は美空を連れて、病院に向かっていた。

プラットホームで電車を待っていると、反対側のプラットホームに、目が釘付けになった。

何でこんなところに…

向こうも、私に気がついて、叫んだ。

「先生!!」

空は急いでこちらに向かって走っていた。

私は逃げるように、電車に飛び乗った。

ドアが閉まり、私は大きなため息をついた。

「先生、やっと見つけた」

…私は、空の顔を見上げた。

空は、息を切らせながら、微笑んでいる。

久しぶりの笑顔に、胸がキュンとした。

「先生、今から、どっか行くの?」

「…病院に行くの」

「エッ?どっか悪いの?」

「美空がちょっと熱出して…」

空は、愛おしそうに、美空を見つめて、微笑んだ。

「カワイイね…みくって、どんな漢字?」

「美しい空って書いて、美空」

「そうなんだ…先生…一緒に、行ってもいい?」

「エ・・スーツ姿で、仕事中じゃないの?」

「仕事はもう終わったんだけど、この町ブラついてから帰ろうと思ってて…そしたら、先生に会えた」

「病院についてきても、面白くないと思うけど…」

「先生と、話がしたい」

「…少しだけね」

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