真夏の雪
真夏の雪/第一話…7月22日
見渡す限りの青い空…
照りつける太陽…

時々聞こえる波のさざ波…


セミの鳴く音がウザい…


時々鳥が飛んだり、飛行機が飛んだりしておもしろい………わけあるかっ!

ぐったり路上に寝そべって汗だくの俺は…
そばに置いてあったむき出しのギターを手にした。

男「熱っ!

駄目だ…っ。なにもやる気がおきん!


…ああ。腹減った…

しばらくボーとしていると…

目の前が暗くなり、少し涼しくなった。


日が暮れて来たのだろうか…?早いねぇ…夏の夕暮れは。




…早すぎない?



女「あの……っ!だ……大丈夫……です…か?


影の正体はこいつか?


メガネを掛けた黒髪でセミロングくらいの女だ。


男「……。


周りに人はいない。

俺?
別にいいけど。


男「……飯。


女「え?…は、はい。今パンしかないですけどっ。
はいっ!

差し出されたそれはあんパンだった。

勢いよく出した割には手が振るえてる…あんパンも…



金髪でバシバシに髪立ててりゃしゃあないか…

俺も起きあがって無愛想にパンをもぎ取ると1秒で完食した。

いや…1秒は言い過ぎた。




男「う…!

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