籠の中の鳥
圭子に拓登の相談すると、
「ありえない。捺美が拓登の事、好きなんだ!って、思い込んでるだけだよ」

と言われた。

私は
『そんな事ないよぉ』


と言っていた


本当は圭子が言っていた事が今の自分の気持なのも分かっていた。

けど、私は認めたくなかった。


認めてしまったら、拓登と別れてしまう事になるから…

私は拓登がいないこれからの人生なんて、考えられなかった。


考えたくなかっただけなのも分かっていた。

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