君の心臓を、私にちょうだい
文理選択でクラスが別れて、そこから2年間同じクラスになれなかった。
それで、接点も少なくなって。
遠くで君を見るだけしか出来なかった。
ばかだよね
まだ、諦められないなんて。
ほんと、ばか。
君も私も進む道は違っていて。
もう、一生交わらないかもね。
君の中での私は、これからどんどん色褪せていく。
もう、褪せてるかもね。
私の中での君は、きっと、ずっと、鮮やかなままなのに。
あの時も、あの時も、あの時も、
私が一歩踏み出す勇気さえ持っていれば、
何かが変わったのかもしれないのに。
「先輩、ボタン下さいよー」
ほらね。
きっと君は、
何時ものきらきらした笑顔で、何の躊躇いもなく、
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