今宵、ベッドの上で


―あれから1週間―




私は今日も舞踏会に行く




「やあ、よく来たね」




王宮に着くと、王子は私に微笑んでくれる




「こんばんは、カイル王子」




そして、私達は当然のように踊り続ける




「お嬢さん、今宵私のベッドに来てくれるかい?」




ふと、王子は囁く




私はコクリと頷いた




そして静かに忍ばせていたナイフを触った




ナイフは妙に冷たくて、何故だか心が痛んだ






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