君と俺の事情


結未side


「ちょ、結未姉ちゃん//」


家に連れて来ていいって言ったくせに、なんか…集ちゃんと話してるとこ見ると、真面目にむしゃくしゃする。
嫉妬……。
嫉妬だよね、女の見苦しい嫉妬。
ジェラシー!!

あたしは集ちゃんを、無意識に抱きしめていた。
集ちゃんはあたしの………なんだろう……。


「結未姉ちゃん!離してよ〜」

「や〜だ。集ちゃんさ、あたしとあの子、どっちが好き?」


集ちゃんにとって、究極?の選択かな?
つか、集ちゃんがあの子好きだって言っても、あたしは奪うよ。
集ちゃんは、あたしのなんだし?
あんな奴に弟あげたくないし?


「結未姉ちゃんが好きだよ?」

「あの子はどうなの?」

「紗夜はただのクラスメートだよ!」


あ…ただのクラスメートなんだ。
あ〜そーゆ〜ことか。
なるほどね。
べつに、集ちゃんは好きじゃないんだ〜。
あの子の片想い的な感じか!
それとも、何も想ってないか。
どちらにせよ、あたしには+だ。

でも、集ちゃんの“好き”は、あたしとは違うかも。
あたしは恋愛だから。
集ちゃんは、姉弟として。
家族としてだろうに。
< 36 / 73 >

この作品をシェア

pagetop