最期の時
貴方だけに、もう一度
キィンと、金属同士の音が響く。それでも、見えぬ速さで打ち合っているというのは実力は五分五分なのだろう。
桔梗にも慎司にももうすでに同情や憐れみの光はもうない。それはさすがのプロだった。
桔梗が慎司の苦無を持つ手に攻撃をする。慎司は苦無を落し、素早く懐に入れてあった手裏剣を投げた。
桔梗「…相変わらず、飛び道具は得意だ」
ふっと、着地した時には慎司の手に小刀が握られていた。
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