俺様☆キング

悪魔の影

【慧side】

 やっと俺の女になった音子。愛しくて堪らない。
 今日は音子に前に返されたネックレスを再び渡しに来た。

 音子は笑顔で受け取ってくれた。本当にぐちゃぐちゃにしてしまいそうなぐらい愛しい。

 チュッ。
 俺は我慢出来なくなって、生徒が廊下を行きかっているのに音子にキスをした。

「っ~~~///// け、い…」

 その顔が可愛くて音子の口の中に自分の舌を侵入させた。
 音子の舌と俺の舌が絡み合って廊下中にリップ音が聞こえる。

 音子が苦しくなったのか俺の胸をドンドン叩いてきた。
 俺は仕方なく唇を離した。

「…はぁ、はぁ、ちょっと慧…みんないるのに」
「悪い、我慢出来なかった」
「もう…」
「帰り待ってろよ」
「うん」

 名残惜しいが音子と別れて教室に戻り5時間目を受けた。
 授業中も、ろくに話も聞かず音子の事ばかり考えていた。同じクラスなら、どんなに良い事か…。

 外をふと見た時に音子らしき茶髪の女子が見えた。
 ハハ、俺って茶髪なら何でも音子に見えるんだな。
 しかし良く目を凝らして見たら、やっぱり音子だ! さっきも2つにピンクのゴムで結んでいたし。

 音子のクラスは外でリレーをやっていた。
 音子は2番目に走るようでスタンバイしていた。音子が走り出して前を走ってるクラスの女子を抜かそうとしたら音子が派手に転んだ。

「…プッ…」

 俺は音子のドジさと派手に転んだ事に対して吹いてしまった。
 危うく音子のクラスは2位を保っていたが音子の足には大量の血が流れていた。
 俺は笑っている場合じゃなかった、アイツの男なら、もっと心配してやる事が優先だろ。
 俺は、ただただ下校時刻になる事だけを願っていた。

 -下校時刻-

 俺は、とっさに音子のクラスへ走った。

「音子、帰んぞ」
「っ! 慧」

 音子は俺の姿を見て駆け寄って来た。
 学校内にも関わらず俺は音子と手を繋いだ。音子は顔を真っ赤にして俯いていた。

「お前、この後時間あるか?」
「えっ、うん」
「俺の家来ねぇか」
「うん行く」

 何の疑いもなく音子は頷いた。全くコイツは単純すぎるだろ…。
 数十分で俺ん家に着いた。音子を上げるのは2回目だ。初めての時は無理矢理キスして音子が出てってしまった。

「おじゃましまぁす」
「どうぞ」

 相変わらず緊張気味で笑える。
 ふと音子の足の怪我が目に入る。今日の体育の授業の時の怪我だ。
 怪我に触れないように、そっと音子の足に触れる。

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