恋愛の条件
「い、いえ、これは広瀬さんにおすそ分けと思って……」

「えっ?私に?」

「あっ、落ちてない方をどうぞ」

「あ、ありがと……」

(この子、本当にいい子……素直すぎて、イヤになっちゃうくらい)

頬を赤く染めている佐野の頭をつい撫でてしまう。

「ひ、広瀬さん?」

「あまりにもかわいくて」

「か、かわいくなんてない、です!」

「裕樹とのこと、知ってるんでしょ?」

「えっ!?」

突然の奈央の質問に佐野の手からチョコレートの袋がまた落ちた。


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