恋愛の条件
すうっと手が奈央の首元に伸びてきたかと思うと、首に巻いてあるスカーフが解かれる。

「修、何を……キャ……」

「声出すなよ……」

気付くとスカーフは足元に落ち、奈央は修一の腕の中にいた。

スカーフで隠していたキスマークの痕をすっとなぞられ、ビクンと奈央の肩がゆれた。

「修、やめて……」

「昨日のこと、っていうか、今朝か?まだ話しは終わってないからな?」

低く落ちる修一の声に苛立ち混じる。

「べ、別に話すことなんて……」

「明日のプレゼンの後に……」

「な、何もないから!私はこれ以上ないから!」

修一の言葉を遮ぎるように奈央が答えた。



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