恋愛の条件
奈央がソファーでうとうとしていると、ガチャとドアが開く音がした。


「……ん?帰ってきた?」


寝ぼけながら、回らない頭を整理する。


(何か……今日早くない?どうしよ、心の準備が!!何から話せば……)


「修……?早かったのね?」

奈央がゆっくりソファーから起き上がり修一を出迎えようとした時、スーツのジャケットも脱ぎかけの彼が奈央に抱きついてきた。

「し、修……?ちょっと……」

「病院は?」

修一の顔が酷く焦っている。

そんな彼の顔に奈央の胸がトクンと鳴る。

「あぁ、行ってきたわよ。何ともなかったわ」

「そっか……」

覗き込む修一の顔がホッと安堵の色に変わった。

「ちょ……修……」

修一は優しい表情を見せたかと思うと、奈央をソファーに押し倒し一気に服を脱がせにかかる。

「や……修……私、話が……」

「チュ……後だ……」

不埒な手は、数時間前に一度脱がしたワンピースを意とも簡単に脱がせ、奈央は一糸まとわぬ姿に。



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