恋愛の条件
(んんん?)


「ちょ、修!!何してんのよ!?」

「何って……シャツのボタン外しんだけど?」

不埒な手がさっき着せたばかりのシャツをまた脱がし始めた。

男の夢はどこにいったんだろうか。

「もうっ!!ちょっとは幸せに浸らせてよ……」

「どうぞ?ちゅ……思う存分浸ってろよ」

むき出しになった肩と鎖骨にキスの雨を降らす。

「あん……ねぇ……ん……」

「イヤなら抵抗しろよ?」

指と唇は簡単に奈央の理性を奪って、トロトロに溶かす。

「ハァ……ぁ……ん……」

「クチュ……抵抗しないの?」

シャツが全てはだけ、奈央だけがその肌をさらす。

その上を修一の掌の背がつたう。

わざと感じるところを避け、ゆっくりと撫でる。

猫があやされているようなそんな手の動きに、奈央の身体がビクンビクンと揺れる。

「やぁ……っ」

「奈~央♪」


(……ぅ……)


その声に、その瞳(め)に、弱いのだ。

そこへ不埒な厭らしい手が加わっては奈央が抵抗できるわけがない……


「クス、まだ9時だしなぁ……朝までたっぷり時間あるな♪」


(えっ……?あさ、まで……?そんなぁ……)


するりと膝裏と背中にに手を入れられ、抱きかかえられたかと思うと、修一は奈央をベッドルームへ運び、宣言した通り朝まで奈央を離さなかった。




------翌朝。

奈央は3年ぶりに修一の腕の中で幸せな気分で目を覚ました。

左の薬指にはめられたダイアモンドの指輪をそっとなぞり、昨夜のことが夢でないと実感した。



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